【新任のセキュリティ担当者様向け】セキュリティ対策の概要と必要性を解説

IT化が進んでいる現代社会において、セキュリティ対策は企業にとってはもはや必須とも言えます。セキュリティ対策推進のご担当者様におかれましては、重要性や方法を理解し、適切な手法やシステムを導入することが求められています。

本ブログでは新任のご担当者様向けに企業が考えるべきセキュリティ対策の基本やリスク、実施時のポイントなどを解説します。

目次

セキュリティ対策の概要について

有効なセキュリティ対策を実行するには、まずセキュリティ対策についての理解を深める必要があります。そこで、まずはセキュリティ対策の概要について解説します。

IT化によって情報量とその重要性が高まっている

近年のIT化によって、企業が取り扱う情報量と、その重要性は上昇しています。大手企業やIT企業に限らず、あらゆる業界・規模の企業が自社で情報を取り扱う時代です。そのため企業は積極的にセキュリティ対策を実施して、IT化に合わせた環境整備を進めることが求められています。ただIT化を推進するだけでなく、その環境に適した安全性を確保することも、現代企業の課題となっています。

また、近年は情報の重要度が高まり、それに伴って悪意あるサイバー攻撃も増加しています。こうした背景から企業におけるセキュリティ対策が重要視されるようになっています。

セキュリティ対策が必要な3つの理由

その一方で、IT化が進んだ現代においても「適切にセキュリティ予算を確保できていない」「企業のポリシーにセキュリティ対策推進が挙げられていない」といったケースも、実は少なくありません。そこで、今一度セキュリティ対策の必要性について解説しますので、是非社内検討の際にご参考にしていただけると幸いです。

理由①:ステークホルダーからの信頼を得るために必要

セキュリティ対策を実施することは、ステークホルダーからの信頼に繋がります。情報を安全に管理できているという状況をアピールすることで、サービスの利用者やリピーターの増加などに期待できます。あるいは、セキュリティ対策ができていない場合、ステークホルダーの選択肢から外れてしまう可能性がありますので、今後の事業に大きな影響を与えると言っても過言ではありません。

理由②:サイバー攻撃が活性化している

近年は情報の重要性が高まり、それにともなってサイバー攻撃も活性化しています。企業の大小に関わらずインシデントは発生しているため、あらゆる企業がサイバー攻撃を受ける可能性があります。他人事として片付けることはできないため、すべての企業が自社の安全を守るためにセキュリティ対策を実施することが重要とされています。

また、1企業のセキュリティが突破されることで、関連企業に問題が派生するケースもあります。サイバー攻撃は、自社だけの問題ではないことを理解して、セキュリティ対策を実施する必要があります。

理由③:社内のセキュリティ意識向上のためにも必要

セキュリティ対策の実施は、社内におけるセキュリティ意識の向上にもつながります。従業員がそれぞれセキュリティに対する意識を持つことで、より安全性の高い環境を作ることができます。どれだけセキュリティ対策に力を入れても、その環境下で働く従業員の意識が低いと、ヒューマンエラーなどから問題が発生する可能性があります。セキュリティ対策を実施しつつ、従業員の意識改革に取り組むことも重要です。

セキュリティ対策を怠った場合に考えられるリスクを4例ご紹介

仮にセキュリティ対策を怠った場合、さまざまなリスクにさらされる可能性が懸念されます。以下では、セキュリティ対策を怠った場合に考えられるリスクについて解説します。

リスク①:システム停止による事業の停滞

自社で使用しているサーバやネットワークが攻撃されると、システムが停止して事業が停滞するリスクがあります。システムが復旧するまで業務ができなくなるケースもあるため、多くの損失を被る可能性があるでしょう。システムの復旧までどのくらいの時間がかかるのか把握できないこともあり、その場合にはプロジェクトの大幅な見直しに迫られます。

取引先に迷惑をかける可能性もあり、被害の規模がどんどん大きくなっていく可能性もあります。

リスク②:情報漏洩による賠償責任の発生

セキュリティ対策を怠ると、マルウェアへの感染リスクも上昇します。マルウェアによって個人情報が流出すると、その補填のために賠償責任が発生します。流出した情報量次第では、会社の存続が危ぶまれるリスクも懸念されるでしょう。情報漏洩を引き起こした企業として認知されると、その後信頼を取り戻すことが難しくなります。

リスク③:不正アクセスによるデータの改ざん

セキュリティ対策の怠慢は、外部からの不正アクセスによって、自社のWebサイトやシステムのデータが改ざんされるリスクにもつながります。外部からの攻撃にさらされると、システムが正常に使えなくなったり、データが不正利用されたりする可能性があります。システムが正常に稼働できないだけでなく、自社サービスが犯罪に利用されるケースも想定されます。

被害者から加害者の立場になるパターンもあり得るため、セキュリティ対策は万全に備えるべきだといえます。

リスク④:取引先などの信頼を損ねる

セキュリティ対策が不十分だと、取引先などの信頼を損ねる可能性がある点も問題となります。情報漏洩のリスクを避けるために、契約を解除されるケースも想定されます。実際に情報漏洩などが発生していなくても、セキュリティ意識が低いことが、取引先を遠ざける結果になることはあり得ます。安全性をアピールできるだけの環境を構築することが、事業においては重要な施策となります。

まとめ

ここまででセキュリティ対策の必要性についてはご理解いただけたのではないでしょうか。次回のブログでは、企業ができるセキュリティ対策の事例をご紹介します。まずは自社にてどのような施策が実現可能なのかを確認し、可能なところから是非ご導入をご検討いただければと思います。

後半のブログは下記よりお読みいただけます。

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